たくさんの雨と霧がこの紅茶のおいしさの源
安徽省南部で生産される紅茶。茶樹は、最初は緑茶用として栽培されていましたが、優れたものがつくれず、紅茶栽培に転向したところ、ハイクオリティの茶葉を作ることに成功しました。温暖湿潤気候のこの地は、夏は暑く雨が多いところ。最高峰1,800m以上を誇る黄山山脈近くでは、年間200日も雨が降り、濃厚な霧が立ち込めます。このたくさんの雨と霧が、紅茶作りに適しています。
品質の違いで味わいも異なる紅茶
キームン茶は独特の燻り香をもち、渋みの少ない紅茶といわれます。しかし良質なものはスモーキーな香りが薄れ、むしろバラや蘭を思わせるフローラルで甘い香りがあり、テイストもまろやかで快い渋みを持ちます。ショップによって呼び方は異なりますが、キームン茶はその品質の違いから、いくつかの等級に分けられます。クオリティーによって味わいもずいぶん異なる紅茶です。