世界最大の茶産地、アッサム
アッサムは、北東インド、アッサム州ブラマプトラ河両岸に広がる、世界最大のお茶の産地です。 インドで生産される紅茶の半分は、ここで作られています。河と渓谷、ヒマラヤ山系に囲まれたこの大平原は、 茶の栽培に最適な気候条件です。年間降雨量2,000~8,000mmと世界有数の多雨地帯であり、 生産期間の平均最高気温は約28~32℃と高温多湿。これがアッサム独特のパンチのある茶葉を生み出しています。
アッサムはミルクティーと相性抜群
アッサムティーの特徴は、深い水色と豊潤なフレイバー、そして重量感のある甘みとコクです。
特にその濃厚なコクは、ミルクティーにぴったりで、紅茶にミルクをいれて飲むことが主流なイギリスで、
最初に人気が出ました。
アッサムティーの8割以上がCTC製法で作られていますが、セカンドフラッシュの時期には、
オーソドックスなリーフタイプも市場に出回ります。クオリティシーズンは、ダージリン同様春、夏、秋の3回です。
主な農園と茶葉の種類
アッサムの産地には、700以上もの農園があります。大部分の農地の標高が50~120mと低く、
標高差があまりないため、太陽の光をしっかりと浴びた茶葉が育ちます。太陽の恵みをたっぷりと受けるため、
コクのある力強い味に仕上がります。<
その中で、ダフラティン農園は比較的標高の高い地域に位置しており、この農園のセカンドフラッシュの
リーフタイプの茶葉は、プロが唸るほどの出来栄え。一芯二葉らしいフレッシュな魅力があり、
やさしく甘い味わいです。
タウラ農園
高い樹(シャドウツリー)と低い樹(茶樹)の二層構造が広がるタウラ農園。 生産期間の平均最高気温は28~32℃ですが、朝晩は涼しく、一日の気温差が10℃ほどもあるのが特徴です。肥 沃な土壌と、ブラマプトラ河がもたらす豊富な水分、そして一日の気温差が安定した品質の茶葉を生み出します。 アッサム茶の多くがCTC製法で作られますが、これはみずみずしい茶葉を専用の機械を使って キズをつけて丸める製法で、茶汁と酸素が結びつき、強い酸化発酵が促進され、茶葉の色が濃い赤茶色になり、 深い水色が出ます。アッサムには、安定した品質を誇る農園がいくつかありますが、タウラ農園もその一つで、 香りが刺激的で濃厚なコクのある味を持つ茶葉です。